企業様にお伺いした際、「電気料金が高い、安くしたい」「空調機器に投資をしたいが本当に妥当な金額なのか分からない」という話をよく伺います。
年中気温が高いタイでは、施設全体に占める空調費用の割合が高い傾向にありますが、エアコンがどう管理され、どのような運転がされているかをご存知でなかったり、運用方法は決まっているが、現場作業者が変更してしまい運用ルールが守れていないケースがよくあります。
これから何回かに分けて、エアコンの電気料金はどのように計算されているのかという基本的な知識や、実際に現場で計測したいくつかの事例をご紹介します。
基本的なエアコンの構造・動作を理解し、現在の状態を確認する、それだけで大く電気料金を削減できる可能性が十分にあります。
あなたの施設の電気料金は普通より高い?安い?
こちらの図は、Web 「 Daikin Proshop 」 の「業種・用途と広さから算出するエアコンの冷却能力の目安」からの引用です。
この図から分かること
- 一般商店・事務所(工場内の普通のスペース、商業施設のスペース等も含む)の場合、100 ㎡ の空間に対して、15 kW の冷却能力があるエアコンを使うと十分に冷却が可能。
- 理美容院(熱源があり、通常よりも多くの冷却能力が必要スペース。熱源の多い飲食店厨房や、厳密な温度管理が必要な工場のクリーンルーム等も含む)の場合100㎡ の空間に対して25 kW の冷却能力があるエアコンが必要。
- 冷却能力が足りていない(図の右下)の場合、そもそも意図したレベルで部屋を冷却する事ができないので、本来の目的を達成できない可能性があります。
- 冷却能力が大きすぎる場合(図の左上)の場合、初期投資額が余分に多くかかっている可能性があります。
まず、快適な空間の温度を保つためにエアコンを購入されているので、目的が達成できるスペックや空間設計になっているかが重要なチェックポイントです。
緑かピンクの範囲内に入っていると、比較的適正であるケースが多いです。
では、ピンクの場合、以下のような条件でエアコンを利用すると電気料金はいくらになるでしょうか?
※各項目の厳密な理解は後で大丈夫です。現時点ではざっくりとイメージを理解いただければと思います。
厳密には電気料金の計算は複雑ですが、単純化すると
電気料金=定格電力×負荷率×利用時間・日数×kWhの電気料金
となります。
よって、上記の場合の1ヶ月の電気料金は以下となります。
2,800 THB = 5 kW × 70% × 10時間 × 20日 × 4 THB
15 kWの冷却能力というのは、
シーリングタイプのエアコンであれば、冷却能力が高いもので1台程度。
家庭用エアコンであれば2-3台程度のイメージです。
10m×10m位の熱源があまりない部屋で、快適な気温に保てるスペックの上記のようなエアコンを1ヶ月間使った場合の電気料金が2,800 THB位という事になります。
ここから、環境や設備の状態等を考慮し、現状の電気料金が高いのか低いのか、何を改善すれば電気料金がどの位下がるのかを考えていくことになります。
※エアコンの電気料金は、環境によって大きく条件が変わってきますので、上記はあくまでかなり大雑把な目安であると考えてください。
まとめ
エアコンの電気料金を削減するために大きく確認が必要なポイント
- 現状のエアコンは対象空間を目的の温度にするために十分な環境・設備になっているか?
- 部屋の広さはどの位か?
- エアコンの負荷率がどの位になっているか?
- 利用時間、日数はどの位の期間か?
- 契約している電気料金の単価はいくらか?
- 論理値で計算した場合と、実際の電気料金が一致しているかどうか?
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